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2007年11月22日木曜日

海外でブランド品など高いものを買うと税金が戻ってくるってほんと?

ブランドショッピングが海外旅行の大きな楽しみの1つ、という方も多いですよね。ところがヨーロッパをはじめ海外で買い物をするときには、本来はその国の人々が払うはずの付加価値税(VAT)という税金が商品価格に含まれているため、旅行者にも税金が課せられてしまいます。この付加価値税分は、きちんと手続きをすれば払い戻しを受けられますので、旅行にお出かけになる前に、渡航先の国に払い戻し制度があるかどうかチェックしておきたいものですね。

●お買い物をするとき
◇お買い物をするときは「TAX FREE」などの表示があるお店で!
まず「TAX FREE SHOPPING」「PREMIER tax free」「TAX REFUND」などの表示があるお店を選びましょう。付加価値税を払う義務のない旅行者であることを証明するため、パスポート番号と宿泊ホテル名の提示が必要となります(一部高級ブランド店ではパスポートそのものが必要な場合もあります)。お会計をするときには「タックス・フリー・ショッピング・チェック・プリーズ」と伝えて、お店側で作成してくれる免税書類(ショッピングチェック)の内容にまちがいがないか、きちんと確認をしましょう。

◇税金の払い戻しを受けられる条件は?
払い戻しを受けられる主な国は
 ・EU内
  イギリス、イタリア、オーストリア、オランダ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、
  フィンランド、フランス、モナコ、ベルギー、ポーランド、ポルトガルなど
 ・シンガポール
 ・韓国
 ・オーストラリア
 ・カナダ
などです。

免税が適用される最低購入額は国によってそれぞれ異なりますが、一店舗での購入商品の金額を合算することができます。百貨店などは全体で一店舗とみなされますので、小額のものをたくさん購入するにはいいかもしれませんね。商品の種類によって税率が変わる場合も多いので、お出かけ先や買い物リストが決まったら事前に一度調べておくと安心です。

●出国税関では
免税書類をもらっただけでは、手続きは完了ではありません。
お買い物をした国の出国税関で、免税書類と購入した商品、パスポートを提示して必ず確認スタンプをもらいましょう。このスタンプがないと、払い戻しは受けられません。ただし、EU加盟国内でいくつかの国を周遊した場合は、EU圏の最終出国税関でまとめて手続きを行うことができます。
税関での手続きで注意することは、
 ・払い戻しを受けたい商品は必ず窓口に持参すること
 ・商品は開封しないこと(未使用であることが条件となるため)
です。スーツケースに入れて先に預けてしまった場合、商品の確認ができないという理由で、払い戻し対象外とされてしまうこともあるのです。購入商品のサイズが大きく、どうしても預けたいという場合には、出国審査前のカウンターでチェックを受けましょう。ただし、高価なものは預け荷物にしないようご注意ください。

税関の場所が分かりづらかったり、時間帯によっては非常に混雑していたり、ということもありますので、事前に空港内での位置を確認し、時間に余裕をもって空港に到着できるようにすると安心ですね。

●払い戻し分を換金するには?
◇現地空港で
キャッシュ・リファンド・カウンターで確認スタンプの捺された免税書類を提出すると、現地通貨で払い戻しを受けることができます。

◇日本で
税金還付の手続きを行う会社は数社ありますが、グローバル・リファンド社経由の場合には、成田空港・関西空港のキャッシュ・リファンド・カウンターで日本円で払い戻しを受けることができます。この場合、当日の為替レートが適用されます。

◇郵送・または振込で
現地で専用の封筒に入れポストに投函すると、帰国後2ヵ月程度で小切手で郵送されるか、クレジットカード口座に入金されます。受取方法はあらかじめ書類で指定しておくことができます。ただし小切手の場合、銀行での換金時に手数料がかかるため、クレジットカードを持っている場合にはそちらを指定した方がおとくです。

ちょっぴり面倒ではありますが、ヨーロッパでは場合によって10%以上もの還付を受けられることもあるうれしいシステムです。上手に利用して、海外ならではのお得なショッピングを目一杯楽しみたいものですね!