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2006年8月10日木曜日

アメリカに行く時は荷物に鍵をかけてはいけない?

2001年9月11日の同時多発テロ以降、アメリカでは各空港で厳しくセキュリティチェックが行われていることはご存知ですよね。 2002年12月23日以降、アメリカ運輸保安局【TSA:Transportation Security Administration】は、保安対策としてアメリカへの出入国とアメリカ国内のフライトの際に、受託手荷物(預け荷物)の検査を強化しています。
この検査は、預け荷物の施錠の有無に拘わらず、無作為に開錠検査を実施するもの。荷物を預けた後、TSA職員によってバッグやスーツケースを開けての念入りな検査が密かに行われています。荷物に鍵がかかっている場合は、ロックを切断、または破壊して検査されます。
そのため、アメリカに出入国する飛行機を利用で、航空会社に荷物を預ける時に「鍵はかけないでください」といわれます。もし、鍵をかけて荷物を預け、この保安検査により、荷物が破損または内容物が紛失した場合でも、賠償は一切ありません。

これは日本人渡航者の多いハワイ・グアム・サイパンでも同様です。

■荷物を預けるときの注意は?
開錠検査されることもあるので、以下のことに注意しましょう。

◇貴重品は入れない
これは基本です。アメリカ以外に旅行するときでも、スーツケースに貴重品を入れるのはやめましょう。
◇荷物を入れすぎない
開錠して閉まらなくなったら大変です。
◇写真等のフィルム入れない
感度の強力なX線検査装置が利用されているため、フィルムが感光してしまう事もあります。また、感光を防ぐためのフィルムシールド等でフィルムをガードしていると、危険物と間違われ、開錠検査されることがあります。写真等のフィルムは手荷物として機内に持ち込まれる事をおすすめします。

■安心な『TSAロック』
いくら検査のためとはいっても、やはり、荷物に鍵をかけないで預けることは心配ですよね。最近では、このTSA検査に対応するための鍵が販売されています。
この『TSAロック』とは、TSAが認定したロックシステムのこと。 このTSAロック対応の鍵の場合、鍵をしたまま預けも、アメリカの各空港にいるTSA職員がTSAロックに対応した特殊なツールもっているので、鍵を壊さずにロックを開錠、検査をします。そして、検査が終わったら、しっかり施錠して戻してくれるのです。

『TSAロック』対応の商品はさまざまです。スーツケース、南京錠、ダイヤル式鍵、ベルトなどがあります。新しくスーツケースを買うなら、『TSAロック』対応のスーツケースを買うのも良いですし、すでに鍵付スーツケースをお持ちの場合、スーツケースには鍵をせずに、『TSAロック』対応の鍵がついているベルトをする、という手もあります。