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2006年6月22日木曜日

海外でパスポートを盗まれた場合はどうすればいい?

楽しいはずの海外旅行。そんな気分に水をさすのが盗難トラブル。中でも、金銭と並んで多発しているのがパスポートの盗難。万一の為にどういう手続きを踏めばいいのか知っておきたいものですよね。

■万一、盗難にあった場合は?
まずは最寄の警察へ。そこで被害を届け出て、「被害届証明書」を発行してもらって下さい。被害届証明書は、パスポートの新規発給(渡航書発給)、帰国後の保険金請求に必要となります。そして、被害届証明書をもらったら、その足で在外公館(日本国大使館や総領事館)へ。在外公館で発給申請手続を行えます。

■心強い海外旅行傷害保険
さて、もし貴方が海外旅行傷害保険に加入しているならば、証書に記されています現地ヘルプデスクへ(ヘルプデスクがない場合は日本のフリーダイヤル宛へ)問い合わすようにして下さい。日本語対応がほとんどなので安心ですし、手続きの流れも説明してくれますよ。さらに後述します保険でカバーできる範囲の詳しい説明もあり、帰国後の問い合わせより、スムースと思われます。
また、保険未加入の場合は、お持ちのクレジットカード会社の現地デスクに問い合わすのも一手。こちらも日本語OKの場合がほとんどです。

■発給申請の方法は2通り
さて、在外公館での発給申請の方法は2通り。
平成18年3月20日よりパスポートの再発給制度が廃止され、紛失すると、再発給ではなく新規発給という形になりました。まず、その新規発給申請をその場で行う方法が一つ。
そしてもう一方が、一時的な帰国の為の渡航書を発給してもらう方法。出発までに時間の余裕がない場合はこちらになるケースが多いでしょう。
また気になる受領までの期間は、国や状況によって様々ですが、新規発給は概ね1週間~2週間。渡航書発行は1~3日かかるようです。

■事前に準備したい書類
そんな中、日本出発前に持参すると、迅速に手続きを行ってもらえる書類がいくつかあります。
まずお薦めしたいのが、6ヶ月以内の戸籍謄本(抄本)1部。外務省もなるだけ持参するよう呼びかけているようですよ。次いで、写真の入った身分証明書(免許証等原本)、パスポートNo.&発行日がわかるもの(顔写真ページのコピーがあればいいでしょう)、パスポート用の写真2枚、あたり。
上記書類が揃っている場合、本人確認が容易な為、帰国便の事情などを話すと、前述の受領期間より早く発給してもらえるケースが多いようです。

■発給の費用は?保険で賄えるの?
さて、発給の費用ですが、新規発給の場合、国内の場合と同様、5年用11,000円、10年用16,000円。渡航書発給の場合は、手数料2,500円(帰国後通常の新規発給の手続きが必要)。各々、それ相当の現地通貨での支払いとなります。
また、携行品保険に予め加入しておくと、一定の金額を限度とし保険金が支払われます。パスポートの新規発給(渡航書発給)のために在外公館に納付した費用や、事故地から最寄りの在外公館までの交通費、旅券受領の為の延泊追加宿泊費までも請求できます。よって、支出した費用の証明書類は大切に保管するようにして下さい。

■受領期日が帰国日までに間に合わない場合は?
受領の期日により、帰国便に間に合わないケースも出てきます。ツアーに参加している場合は現地ガイドや添乗員に事情を報告して下さい。
自由旅行で、変更不可の航空券で帰国する場合は、直接航空会社にその旨を報告する必要があります。変更可能かどうかはケースバイケースですが、事情を話し粘り強く交渉することが肝心でしょう!

パスポートを紛失すると、せっかくの旅行の予定も台無し。結局は盗難されないように厳重に保管するのが一番大切。よくある事例は、ブッフェで席に荷物を置いたまま・・の事例や、雑踏の中で自分の目が届かないズボンの後ろポケットやリュックの中から・・といった事例。
海外では命の次に大事なパスポート。懐にしまう等して肌身離さず持つか、また、首から掛けたり、腿に巻きつけたりするパスポート盗難防止キャリーケースを使うのも手ですね。